セカイVPNは、日本を含む複数の国・地域にあるVPNサーバーへ接続し、接続先の国の共有IPアドレスでインターネットを使うためのサービスです。海外旅行・出張中に日本のIPアドレスを使う場面や、海外の滞在先で現地回線を利用する場面を検討している人にとって、候補の一つになります。
一方で、固定IPを割り当てるサービスではありません。また、動画配信・金融機関・勤務先のシステムなどがVPN経由の接続を受け付けるかは、相手側の規約や仕様にも左右されます。用途を決めたうえで、おすすめVPN比較とあわせて確認してみてください。
セカイVPNはどんなサービス?
セカイVPNは、インターリンクが提供する共有IP型のVPNサービスです。公式案内では、日本・アメリカ・ドイツ・台湾・韓国・フランス・イギリス・タイ・インドネシア・ベトナムのVPNサーバーを1契約で利用できるとされています。
海外にいるときに日本のIPアドレスを使いたい、または滞在先の国のIPアドレスを使う必要がある、といった場面で検討しやすい設計です。公衆Wi-FiやホテルWi-Fiを利用するときも、通信経路をVPNで暗号化する選択肢になります。ただし、VPNは端末・回線・Webサービス側の安全対策に代わるものではありません。基本的な注意点はVPNを安全に使うための注意点で整理しています。
料金・対応環境を確認する
料金・提供条件は改定される場合があるため、下表は記事作成時点の公式情報を要約したものです。申し込み前には、公式サイトで最新の料金、無料体験の条件、利用規約を確認してください。
| 確認項目 | セカイVPNの公式案内 |
|---|---|
| 初期費用 | 無料 |
| 月額料金 | 1,100円(税込) |
| IPアドレス | 日本を含む10か国の共有IP |
| 無料体験 | 最大2か月(条件は公式サイトで確認) |
| 主な対応OS | Windows、macOS、iOS、Android、ChromeOS |
| 主な接続方法 | L2TP、OpenVPN、IKEv2、OpenConnectなど。OSにより異なる |
| 専用アプリ | セカイVPNアプリを公式案内。対応環境を確認 |
初期費用
- セカイVPNの公式案内
- 無料
月額料金
- セカイVPNの公式案内
- 1,100円(税込)
IPアドレス
- セカイVPNの公式案内
- 日本を含む10か国の共有IP
無料体験
- セカイVPNの公式案内
- 最大2か月(条件は公式サイトで確認)
主な対応OS
- セカイVPNの公式案内
- Windows、macOS、iOS、Android、ChromeOS
主な接続方法
- セカイVPNの公式案内
- L2TP、OpenVPN、IKEv2、OpenConnectなど。OSにより異なる
専用アプリ
- セカイVPNの公式案内
- セカイVPNアプリを公式案内。対応環境を確認
接続方法はOSや端末によって使えるものが異なります。例えば、古い設定方式だけを前提にせず、手元のOSで使えるアプリ・接続方式が案内されているかを先に確認するのが安全です。スマホとPCの設定を始める前に確認したいことは、VPNの使い方ガイドにもまとめています。
セカイVPNが向いている人
海外滞在中に日本のIPアドレスを使いたい人
海外旅行、出張、留学などで日本のIPアドレスを使う必要がある場合、セカイVPNは候補になります。日本以外の複数の国・地域も一契約で確認できるため、渡航先や用途が変わる可能性がある人も比較しやすいでしょう。
ただし、特定の動画配信サービス、決済サービス、社内システムなどで利用できることは前提にしないでください。相手側がVPNや共有IPからのアクセスを制限している可能性があります。使いたいサービスがある場合は、相手側の利用条件も確認したうえで、無料体験中に自分の端末と回線で動作を確かめます。
滞在先のWi-Fi利用時に通信経路を保護したい人
ホテル・空港・カフェなどのWi-Fiは、回線の管理状況を自分で判断しにくいことがあります。VPN接続は通信を暗号化する手段の一つですが、偽のアクセスポイント、端末の更新不足、フィッシングサイトといった別のリスクまで解消するものではありません。
SSIDを確認する、重要な操作は可能ならモバイル回線で行う、OSとブラウザを更新する、といった対策も組み合わせましょう。旅行中のeSIMとホテルWi-Fiの使い分けは、海外旅行向けVPN比較|eSIM・ホテルWi-Fiとの使い分けで詳しく解説しています。
固定IPよりも「接続する国」を重視する人
セカイVPNのIPは共有IPです。「接続元のIPアドレスを毎回同じものに固定したい」という目的には合いません。反対に、日本以外も含めて接続地域を選びたい場合は、固定IPサービスと分けて考えると選びやすくなります。
セカイVPNが向いていない人・注意したい人
日本の固定IPが必要な人
接続先からIPアドレス登録を求められている、在宅勤務や管理作業で固定IPが必要、といった用途では、共有IPのセカイVPNは目的に合いません。その場合は、固定IPを使うためのマイIPを確認してください。なお、勤務先・接続先が個人のVPN利用を許可しているかは、別途確認が必要です。
Linuxで使いたい人
公式の対応一覧では、セカイVPNはLinuxに対応していません。OSごとの接続方法は変更される場合もあるため、購入前に公式の対応OS・設定ページを確認しましょう。
速度や特定サービスでの利用を確約してほしい人
VPNの体感速度は、利用する回線、混雑、接続先サーバーまでの距離、端末の性能などで変わります。また、共有IPは他の利用者と共用されるため、Webサービス側でアクセスが制限される可能性もあります。
「海外で確実にこのサービスを使いたい」「仕事のシステムに必ず接続したい」といった必須条件がある場合は、契約前に相手側の規約を確認し、無料体験期間で動作を確かめられるかを重視してください。接続後に遅い・開けないときの確認順は、VPN接続中に遅い/サイトが開かないときの確認手順で解説しています。
マイIPとの違い
同じインターリンクのVPNサービスでも、セカイVPNとマイIPは目的が違います。
| 比較項目 | セカイVPN | マイIP |
|---|---|---|
| IPアドレス | 日本を含む複数国の共有IP | 日本の固定IP |
| 主な検討場面 | 海外滞在時・接続地域を変えたいとき | 固定された日本IPで接続したいとき |
| 料金の公式案内 | 月額1,100円(税込) | 通常版は月額1,100円(税込) |
| 先に確認したいこと | 接続国、対応OS、共有IPで問題ないか | 固定IPが本当に必要か、接続先のIP登録条件 |
IPアドレス
- セカイVPN
- 日本を含む複数国の共有IP
- マイIP
- 日本の固定IP
主な検討場面
- セカイVPN
- 海外滞在時・接続地域を変えたいとき
- マイIP
- 固定された日本IPで接続したいとき
料金の公式案内
- セカイVPN
- 月額1,100円(税込)
- マイIP
- 通常版は月額1,100円(税込)
先に確認したいこと
- セカイVPN
- 接続国、対応OS、共有IPで問題ないか
- マイIP
- 固定IPが本当に必要か、接続先のIP登録条件
「固定IPが必要」ならマイIP、「海外で使う・国を選ぶ」ならセカイVPN、というように、まず目的を分けるのが出発点です。一般的なVPNを含めた選び方は、おすすめVPN比較で確認できます。
申し込み前のチェックリスト
- 接続したい国・地域が公式のサーバー設置国に含まれている
- 手持ちのPC・スマホのOSに対応した接続方法がある
- 固定IPではなく共有IPでよいと確認できている
- 特定サービスでの接続を前提にする場合、相手側の規約も確認した
- 無料体験の期間、解約方法、料金発生のタイミングを公式サイトで確認した
- 旅行中に使う場合、VPNだけでなくeSIM・モバイル回線・ホテルWi-Fiの使い分けも決めた
セカイVPNの公式情報を確認する
料金・キャンペーンを公式サイトで確認する 料金・キャンペーン・サービス内容は変更される場合があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ
セカイVPNは、海外滞在中に日本のIPアドレスを使う、または複数の国・地域の共有IPを使いたい人が比較しやすいVPNです。月額料金だけで決めず、接続したい国、対応OS、無料体験の条件、共有IPで問題ないかを確認してから判断しましょう。
固定IPが必要な場合はマイIPへ、複数の一般向けVPNを目的・端末・期間から比較したい場合はおすすめVPN比較へ戻って、条件に合う選択肢を整理してください。