マイIPは、一般的な「複数の国や地域のサーバーから選ぶVPN」とは少し目的が異なります。インターリンクのVPNサーバーへ接続し、自宅・モバイル回線・外出先でも日本のグローバル固定IPアドレスを使いたい人のためのサービスです。
たとえば、接続元IPアドレスを登録する必要があるサーバー管理、IP制限がある業務ツール、外出先から固定IPで接続したい場面では、候補の一つになります。一方で、インターネット接続そのものを提供するサービスではなく、通信速度や利用可否は回線・ネットワーク構成にも左右されます。用途が固定IPと関係しないなら、まずはおすすめVPN比較から利用条件を整理した方が選びやすいでしょう。
マイIPはどんなサービス?
マイIPは、インターネットへ接続できるPCやモバイル端末からインターリンクのVPNサーバーに接続し、固定のグローバルIPアドレスで通信するサービスです。自宅の光回線だけでなく、モバイル回線、テザリング、ホテルやカフェなど、普段と違う接続環境でも固定IPを使いたい場合に検討できます。
ここで大切なのは、VPNを契約すればすべての社内システムやWebサービスを使えるようになるわけではないことです。接続先のサービス、勤務先、学校などがVPN経由のアクセスを許可しているかは別に確認が必要です。業務用の環境では、組織の管理者の案内を優先してください。
マイIPとマイIP ソフトイーサ版の違い
マイIPには、個人が固定IPを1個使うことを想定した通常版と、複数固定IP・異なる接続方式を必要とする人向けのソフトイーサ版があります。
| 比較項目 | マイIP | マイIP ソフトイーサ版 |
|---|---|---|
| 公式の料金案内 | 月額1,100円 | 月額1,320円×固定IP数 |
| 固定IPアドレス数 | 1個 | 1個〜128個 |
| 主な接続方式 | PPTP、L2TP、IKEv2、WireGuard | PacketiX VPN、L2TP、SSTP、OpenVPN |
| 向きやすい人 | まず固定IPを1個使いたい個人、PC・スマホで利用したい人 | 複数固定IPが必要な人、通常版の方式が使いにくいネットワーク環境の人 |
| 事前に見る点 | 利用端末で使える方式、接続先のIP登録条件 | 必要なIP数、専用ソフト、端末・OSごとの対応状況 |
公式の料金案内
- マイIP
- 月額1,100円
- マイIP ソフトイーサ版
- 月額1,320円×固定IP数
固定IPアドレス数
- マイIP
- 1個
- マイIP ソフトイーサ版
- 1個〜128個
主な接続方式
- マイIP
- PPTP、L2TP、IKEv2、WireGuard
- マイIP ソフトイーサ版
- PacketiX VPN、L2TP、SSTP、OpenVPN
向きやすい人
- マイIP
- まず固定IPを1個使いたい個人、PC・スマホで利用したい人
- マイIP ソフトイーサ版
- 複数固定IPが必要な人、通常版の方式が使いにくいネットワーク環境の人
事前に見る点
- マイIP
- 利用端末で使える方式、接続先のIP登録条件
- マイIP ソフトイーサ版
- 必要なIP数、専用ソフト、端末・OSごとの対応状況
料金は記事作成時点で公式サイトに掲載されている内容です。初期費用、無料体験、支払い方法、対応OSやプロトコルの詳細は変わる可能性があるため、決済前にマイIP公式の料金・利用条件を確認してください。
マイIPが向いている人
接続元のIPアドレスを固定したい人
サーバー管理画面、FTP、クラウドサービスなどで、接続元IPアドレスの登録を求められる場合があります。自宅回線やモバイル回線ではIPアドレスが変わることがあるため、固定IPを用意する必要があるかを、利用先の管理画面や管理者に確認します。
マイIPは、IPアドレスを1個だけ固定して使いたい個人利用と相性を確認しやすいサービスです。ただし、相手側が固定IP登録を認めていない、法人専用のネットワークを指定している、といった場合もあるため、申し込む前に接続先の条件を見ましょう。
モバイル回線・テザリングでも固定IPを使いたい人
公式サイトでは、Pocket WiFi、WiMAX、携帯回線、テザリング、ホテルやカフェなどの外出先から固定IPを使いたい場合を利用例として案内しています。出張先で管理作業をする、普段はモバイル回線を使う、といった人は、通信環境が変わっても必要な接続ができるかを無料体験期間中に確認すると安心です。
外出先の共有Wi-Fiを使う場合は、正規のSSIDを確認し、重要な操作は可能ならモバイル回線で行うことも検討してください。VPNは通信の保護を強化する選択肢の一つですが、偽サイトやパスワードの使い回しまで防ぐものではありません。基本的な注意点はVPNを安全に使うための注意点にまとめています。
WireGuardを含む接続方式を端末に合わせて選びたい人
通常版のマイIPは、PPTP・L2TP・IKEv2・WireGuardに対応すると案内されています。WireGuardでは、ネットワーク切替後の自動再接続や、指定したIPアドレスだけをVPN経由にするルーティング機能も案内されています。
一方で、すべての端末で同じ方式が使えるわけではありません。たとえば公式の対応表では、Android 12以降でL2TPを利用できない旨や、マイIPアプリはWireGuardに対応していない旨が案内されています。普段使うOSと、必要な接続方式を先に照らし合わせましょう。
マイIPが向いていない人・慎重に比較したい人
接続先から固定IPを求められていない人、海外の接続地域を自由に選ぶことを主目的にする人、特定の動画・金融・社内サービスでの利用を確約してほしい人は、マイIPだけで決めない方がよいでしょう。固定IPは目的ではなく手段なので、利用先が登録済みIPアドレスによるアクセスを認めているかを先に確認してください。
一般向けVPNとの違い
マイIPは、海外のサーバー地域や多数の端末接続を主に比較する一般向けVPNとは異なり、日本の固定IPを使うことが中心のサービスです。短期利用・複数端末・海外旅行といった条件から候補を選びたい場合は、おすすめVPN比較でMillenVPN・NordVPN・ExpressVPN・セカイVPN・スイカVPNの条件を確認してください。
契約前に確認したい注意点
インターネット回線は別途必要
マイIPはインターネット接続そのものを提供するサービスではありません。光回線、モバイル回線、Wi-Fiなど、まず端末が通常のインターネットへ接続できる環境が必要です。VPNをオフにした状態で通信できない場合は、マイIPの前に回線・Wi-Fi・端末側を確認します。
通信速度や接続の安定性は利用環境に左右される
VPNサーバーを経由するため、実効速度は利用中の回線、VPNサーバーのトラフィック、端末、ネットワーク構成の影響を受ける場合があります。接続先のネットワークによっては利用できないこともあるため、固定IPが必要な作業に使う前に、無料体験中に自分の端末・回線・接続先で試すことが重要です。
VPN接続時に遅い、またはサイトが開かない場合は、設定を削除する前に、VPN接続中に遅い・サイトが開かない時の確認手順で原因を切り分けてください。
特定サービスの利用可否を目的にしない
特定の動画サービス、金融機関、社内システムなどで使えることを前提に契約するのは避けましょう。相手側の規約、セキュリティ設定、滞在地域や組織のルールによって利用できない場合があります。マイIPの公式サイトでも、特定のサイトやサービスにアクセスできない国からの利用はサポートしないと案内されています。
固定IPが必要かを判断するチェックリスト
- 接続先から、登録済みIPアドレスだけを許可すると案内されている
- 自宅・モバイル・出張先など、接続場所が変わっても同じIPで接続する必要がある
- 使うPC・スマホのOSと、必要な接続方式が公式の対応表にある
- 勤務先や利用するサービスが、個人向けVPN経由の接続を禁止していない
- 無料体験中に、実際の回線・端末・接続先で接続できるか確認する
- 料金、解約、無料体験の期限、更新条件を公式サイトで確認した
このうち「固定IPが必要」という前提がない場合は、通常のVPNを比較する方が目的に合うことがあります。短期利用・複数端末・海外旅行といった条件から探す場合は、おすすめVPN比較へ戻ってください。
マイIPの公式情報を確認する
公式サイトで最新情報を確認する 料金・キャンペーン・サービス内容は変更される場合があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ:固定IPが必要な理由から選ぶ
マイIPは、複数の国・地域のサーバーを選ぶことよりも、日本の固定IPを使える状態を用意することが目的のVPNです。固定IPを1個使いたいなら通常版、複数固定IPや異なる接続方式が必要ならソフトイーサ版を候補にし、端末・回線・接続先で利用できるかを確認します。
料金だけで決めず、接続先のIP登録条件、対応OS、接続方式、無料体験での動作確認まで済ませてから判断してください。固定IPが不要な場合は、VPN初心者向けガイドやおすすめVPN比較で、自分の利用目的に合う選択肢を整理しましょう。