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固定IPが使えるVPNとは?必要な人・不要な人

自宅のデスクでノートPCを使うリモートワーカー

固定IPが使えるVPNとは、VPNへ接続したときの通信を、毎回同じ固定のグローバルIPアドレスから行えるようにするサービスです。自宅の光回線、テザリング、ホテルWi-Fiなど、普段はIPアドレスが変わりやすい回線でも、固定IPを使った接続を検討できます。

ただし、固定IPは「VPNを使う人全員」に必要な機能ではありません。接続先からIPアドレス登録を求められている、許可されたIPからだけアクセスしたい、といった明確な理由がある場合に検討するものです。公共Wi-Fiの通信保護や海外旅行で使うVPNを探しているだけなら、通常のVPNで十分なこともあります。

固定IPが使えるVPNの仕組み

通常のインターネット接続では、通信先から見えるグローバルIPアドレスが回線の再接続や利用場所によって変わることがあります。固定IP型のVPNでは、端末からVPNサーバーへ接続し、そのVPNサーバーに割り当てられた固定IPアドレスを経由して通信します。

つまり、自宅の回線が変わったり、外出先のWi-Fiやモバイル回線に切り替わったりしても、VPNに接続している間は接続先から見えるIPアドレスを一定にしやすくなります。ただし、固定されるのはVPN接続中の通信です。VPNを切断した通信まで同じIPになるわけではありません。

比較項目固定IPが使えるVPN一般的なVPN
接続先から見えるIP契約者向けに固定されたIPを使う設計共有IPまたは接続先に応じて変わるIPが一般的
主な目的IPアドレス登録、許可リスト運用、接続元を一定にしたい公共Wi-Fi利用時の通信保護、接続地域の選択、日常利用
先に確認すること固定IPが本当に必要か、接続先が個人VPNを許可するか対応OS、端末数、料金、接続先の地域
注意点IPが固定でも認証・権限・利用規約は別途必要特定サービスでの利用可否は保証されない

接続先から見えるIP

固定IPが使えるVPN
契約者向けに固定されたIPを使う設計
一般的なVPN
共有IPまたは接続先に応じて変わるIPが一般的

主な目的

固定IPが使えるVPN
IPアドレス登録、許可リスト運用、接続元を一定にしたい
一般的なVPN
公共Wi-Fi利用時の通信保護、接続地域の選択、日常利用

先に確認すること

固定IPが使えるVPN
固定IPが本当に必要か、接続先が個人VPNを許可するか
一般的なVPN
対応OS、端末数、料金、接続先の地域

注意点

固定IPが使えるVPN
IPが固定でも認証・権限・利用規約は別途必要
一般的なVPN
特定サービスでの利用可否は保証されない

固定IPが必要になりやすい人

IPアドレスを登録した接続先へアクセスする人

業務システム、管理画面、サーバー、取引先のシステムなどで、あらかじめ登録したIPアドレスからのみアクセスを許可する運用があります。この場合、接続元IPが変わるとアクセスが拒否されることがあるため、固定IPの検討理由になります。

ただし、会社や接続先のルールで個人契約のVPN利用が許可されているとは限りません。固定IPサービスを契約する前に、接続先の管理者へ「個人の固定IP VPNからのアクセスが許可されるか」「登録が必要なIPアドレスは何か」を確認してください。

自宅・外出先・モバイル回線をまたいで作業する人

自宅の光回線、カフェやホテルのWi-Fi、スマートフォンのテザリングなどを切り替えながら作業する場合、接続元IPアドレスが変わりやすくなります。どの回線からでも同じ接続元として扱える必要があるときは、固定IP VPNが候補になります。

利用中の回線自体が安定するわけではないため、通信品質はそれぞれの回線・滞在場所・VPNサーバーの混雑状況にも左右されます。遅い、サイトが開かないといった問題がある場合は、VPN接続中に遅い/サイトが開かないときの確認手順で切り分けましょう。

サーバー管理やFTP接続などで接続元を限定したい人

サーバーの管理画面やFTPなどで、接続元IPアドレスによる制限を設けている場合があります。固定IPを使うことで、管理側で許可するIPアドレスを絞りやすくなります。

一方、複数人で1つの固定IPを共有する、組織全体でアクセス管理を行う、といった用途は、個人向けサービスでは要件を満たさないことがあります。必要な固定IPの数、同時接続の可否、利用者ごとの権限管理を整理し、必要に応じて会社のIT担当者・サービス提供元へ相談してください。

固定IPが不要な人

公共Wi-Fiでの通信保護を主な目的にする人

ホテル・空港・カフェなどのWi-Fiで通信経路を保護したい場合、固定IPであることは必須条件ではありません。通常のVPNでも、端末とVPNサーバーの間を暗号化する選択肢になります。

ただしVPNだけで、偽のWi-Fi、フィッシングサイト、端末のマルウェアまで防げるわけではありません。正規SSIDの確認、OSとブラウザの更新、二要素認証もあわせて行いましょう。詳しくはVPNは危険?安全に使うための注意点をご覧ください。

海外旅行で日本や他国のIPを使いたい人

海外滞在中に日本を含む複数の国・地域のIPを選びたい場合、必要なのは固定IPではなく、接続地域を選べるVPNであることが多いでしょう。例えばセカイVPNは、日本を含む複数国の共有IPを使いたい人向けの選択肢です。

一方で、海外から日本の固定IPで接続する必要がある、と接続先から指定されているなら固定IPを検討します。どちらが必要か迷う場合は、渡航先ではなく「接続先がIPを固定するよう求めているか」で判断するのが近道です。

接続元のIPアドレスを気にしない日常利用の人

Web閲覧、普段の買い物、SNSの利用などで接続元IPアドレスを登録・制限していないなら、固定IPのために追加料金を払う必要はない場合があります。VPNが必要かどうかから整理したい場合は、VPNは必要ない?使わなくてよい人・必要になりやすい人を参考にしてください。

固定IP VPNを選ぶ前のチェックリスト

固定IPを契約する前に、次の項目を確認しておくと「契約したのに目的を満たせない」を避けやすくなります。

  • 接続先から固定IPまたはIPアドレス登録を求められている
  • 個人契約のVPN・固定IPからの接続が、接続先の規約で許可されている
  • 必要な固定IPの数と、同時に接続する端末数を確認した
  • 使うPC・スマホのOSと、利用できる接続方式を確認した
  • 自宅・モバイル・外出先など、実際に使う回線で接続確認をする予定がある
  • 固定IPだけに頼らず、パスワード管理・二要素認証・端末更新も行う

マイIPで確認したいこと

個人で日本の固定IPを使う選択肢として、インターリンクのマイIPがあります。公式情報では、通常版は固定IP1個、月額1,100円(税込)で、PPTP・L2TP・IKEv2・WireGuardに対応すると案内されています。複数の固定IPや別の接続方式が必要な場合は、マイIP ソフトイーサ版もあります。

ただし、通常版は固定IPを使うため、複数端末で同時接続できないと案内されています。料金だけで選ばず、必要なIP数・端末数・対応OS・接続先の利用条件を確認してください。詳しい比較はマイIPの料金・特徴まとめで解説しています。

マイIPの公式情報を確認する

公式サイトで最新情報を確認する 料金・キャンペーン・サービス内容は変更される場合があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

広告 マイIPの公式サイト

まとめ

固定IPが使えるVPNは、IPアドレス登録や許可リスト運用など、接続元を毎回一定にする必要がある人のための選択肢です。公共Wi-Fiの通信保護や海外旅行だけが目的なら、固定IPでないVPNでも十分なことがあります。

まずは接続先から固定IPを求められているか、個人VPNの利用が許可されているかを確認しましょう。条件が明確になったら、マイIPの料金・特徴とおすすめVPN比較で、用途に合うサービスを絞り込んでください。