ベトナム旅行では、空港でホテル住所を確認する、Grabを呼ぶ、地図を見る、翻訳する、といった行動が到着直後から始まります。一人でスマートフォンを使うならeSIM、複数人・PC・複数端末をまとめたいなら海外Wi-Fi、設定を増やしたくないなら国際ローミングも候補です。どれが「一番安いか」ではなく、到着時に何台が必要か、端末で使えるか、通信が切れたとき誰が困るかで選びます。
結論|人数・端末・到着直後の役割で選ぶ
| 手段 | 向く人 | 主な利点 | 先に確認すること |
|---|---|---|---|
| eSIM | 一人旅、各自が別行動する旅行 | 端末だけで完結し、受取・返却がない | 対応端末、開通手順、容量、テザリング |
| 現地SIM | 現地番号・店頭での手続きも比較したい人 | 端末へ物理的に入れられる場合がある | 受取時間、本人確認、SIMの保管 |
| 海外Wi-Fi | 家族、PC利用、複数端末を一緒に使う旅行 | 通信を共有しやすい | 受取・返却、充電、離れた時の通信 |
| 国際ローミング | 設定を最小にしたい人 | 普段の契約を使える場合がある | 対象国、料金上限、速度・日数条件 |
eSIM
- 向く人
- 一人旅、各自が別行動する旅行
- 主な利点
- 端末だけで完結し、受取・返却がない
- 先に確認すること
- 対応端末、開通手順、容量、テザリング
現地SIM
- 向く人
- 現地番号・店頭での手続きも比較したい人
- 主な利点
- 端末へ物理的に入れられる場合がある
- 先に確認すること
- 受取時間、本人確認、SIMの保管
海外Wi-Fi
- 向く人
- 家族、PC利用、複数端末を一緒に使う旅行
- 主な利点
- 通信を共有しやすい
- 先に確認すること
- 受取・返却、充電、離れた時の通信
国際ローミング
- 向く人
- 設定を最小にしたい人
- 主な利点
- 普段の契約を使える場合がある
- 先に確認すること
- 対象国、料金上限、速度・日数条件
VPNは通信回線ではありません。eSIMやWi-Fiで回線を確保したうえで、必要な用途がある人だけが検討する別のサービスです。ベトナム旅行の通信では、まず地図・配車・連絡を安定して使えることを優先します。
ベトナムで通信が必要になる場面を先に書き出す
通信量は「何GB必要か」から考えるより、現地で何をするかから逆算します。到着直後は、ホテル住所の確認、配車、航空会社・ホテルからの連絡、地図が主な用途です。日中は地図、翻訳、店の営業時間、写真のバックアップ、SNS、同行者との連絡が増えます。動画視聴、写真・動画のクラウド同期、テザリングは容量を使いやすいため、Wi-Fi環境を利用するか、同期を止めるかも準備の一部です。
特にGrabは、現在地、車両情報、運転手との連絡を見るため、乗車時だけでなく待っている間も通信が必要です。ホテル住所を英語表記と地図ピンで保存し、アプリの登録・認証を日本で済ませておくと、現地で回線を切り替えた後に慌てません。

eSIMが向くケース|各自のスマホで地図とGrabを使う
eSIMは、一人旅や、同行者が別々に動く時間のある旅行に向きます。ルーターを持ち歩かず、端末ごとに地図・Grab・連絡を使えるため、集合場所が変わっても対応しやすいのが利点です。物理SIMを抜き差ししないで済む場合もありますが、同じ機種名でも購入地域や契約状態で対応状況は異なります。
購入前には、端末の「eSIM追加」画面を開き、SIMロックの状態、利用中の回線、デュアルSIM時のデータ回線設定を確認します。QRコードを読み込む方式など、提供元の案内は自宅の安定した通信で確認し、手順とサポート窓口を保存します。インストール時期と現地での有効化時期は商品ごとに違うため、「渡航前に追加してよいか」「開始カウントがいつからか」を必ず読みます。
海外Wi-Fiが向くケース|一緒に行動し、複数端末を使う
家族・グループがほぼ一緒に動き、スマートフォンだけでなくPCやタブレットも使うなら、海外Wi-Fiは比較対象です。一台を中心に共有できる反面、ルーターを持つ人から離れると他の端末は通信できません。充電が切れる、受取・返却を忘れる、同行者が別行動する、といったリスクも日程に含めます。
「全員のスマホにeSIM」か「Wi-Fi一台」かで迷う場合は、旅行中に別行動する時間、子どもの端末、オンライン会議の有無、誰がルーターを管理するかを書き出します。通信品質・容量・同時接続数は商品によって違うため、利用国・期間・テザリング条件を同じ基準で比較してください。
ローミングが向くケース|設定の少なさと料金条件を比べる
普段使っている携帯会社の海外ローミングは、eSIMを追加する手順を減らせる場合があります。一方で、対象国、日数、データ上限、上限後の速度、課金開始条件は契約によって異なります。契約画面で「ベトナムが対象か」「日額・定額・上限」のどれかを確認し、到着後に自動で課金が始まる条件も把握します。
仕事用の番号でSMSを受ける必要がある場合などは、主回線を残しつつ、データ通信だけをeSIMへ切り替える選択肢もあります。二回線を使うと設定を誤りやすいため、出発前に主回線のデータローミングをオフにする、通信に使う回線名を分かる名前にする、といった確認をしておきます。
到着前の設定|「現地で初めて触る」を避ける
eSIMの利用手順は、インストール、回線の有効化、モバイルデータの選択、データローミング、アクセスポイント設定など商品によって異なります。慣れた自宅で案内を最後まで読み、次をスクリーンショットで残しておくと安心です。
- eSIMを追加する手順と、削除しないようにする注意書き
- 現地到着後にオンにする回線と、データローミングの設定
- 接続しないときの確認順(機内モード、再起動、回線選択など)
- サポートへの連絡方法と注文番号
空港で接続しない場合も、まず日本の主回線で意図せずデータ通信していないかを確認します。設定を何度も消して入れ直す前に、提供元の案内と端末画面を照合します。電話番号・SMSの受信が必要な人は、主回線を完全にオフにして問題ないかも確認してください。
容量は「動画・同期・共有」で大きく変わる
地図、Grab、テキスト中心の翻訳、店探しだけなら、動画視聴や写真同期を常時行う使い方とは消費量が異なります。容量を選ぶときは、「毎晩ホテルWi-Fiで写真を同期する」「動画をストリーミングする」「同行者へテザリングする」といった予定を分けます。
不足が不安だからと大容量を選ぶ前に、クラウド写真のモバイル通信を停止する、地図を事前に保存する、動画の自動再生を抑える設定を確認します。反対に、仕事でPC接続や動画会議がある場合は、通常の観光用途と同じ条件で選ばず、Wi-Fi・ローミングも含めて必要な速度・容量を比較します。
Grabと地図を安全に使うための通信準備
通信があると便利な一方、移動中にスマートフォンを出し続ける時間を増やす必要はありません。ホテル住所、帰りの乗車地点、緊急連絡先、地図の経路は事前に保存し、道路際で立ち止まって長時間操作しないようにします。外務省は観光地・路上でのひったくりやスリへの注意を案内しています。
Grabではアプリに表示された車種・ナンバー・運転手情報を確認し、予約内容と異なる車へ急いで乗りません。配車と空港の動線はベトナムでGrabを使う方法で詳しく確認できます。
迷ったときの選び方|通信手段を一つに決める質問
次の質問に答えると、候補を絞れます。
- 一人、または全員が別々に地図を使うか → eSIMを比較
- 家族が常に一緒で、PC・タブレットも一台の回線につなぐか → 海外Wi-Fiを比較
- 端末設定を増やしたくなく、契約中プランの条件が合うか → ローミングを確認
- eSIM非対応端末か、現地番号が必要な事情があるか → 現地SIMを確認
サービス名や最安値ではなく、端末対応・日数・テザリング・利用開始の条件をそろえて比べるのがポイントです。各サービスの条件を確認したい場合は、以下の比較ページから進めてください。
対応国・データ容量・有効期間・料金・キャンペーンは、候補にしたサービスの公式サイトで確認してください。
FAQ|ベトナム旅行の通信
eSIMだけでGrabは使えますか?
データ通信が安定して使え、端末・アプリの設定が済んでいれば候補になります。アプリの登録、ホテル住所、支払い方法は日本で確認しておきます。
複数人ならeSIMとWi-Fiはどちらがよい?
別行動するなら各自の通信、常に一緒で複数端末を共有するならWi-Fiが候補です。ルーターの充電・管理・受取返却も含めて比較してください。
VPNも必要ですか?
VPNはeSIMやWi-Fiと役割が異なります。公共Wi-Fiでの用途など、必要な理由がある場合のみVPNガイドを確認してください。
まとめ|通信は「到着直後に誰が使うか」で選ぶ
一人・別行動ならeSIM、複数端末を一緒に使うなら海外Wi-Fi、設定を減らしたいならローミングが候補です。ベトナム到着後に必要なGrab、地図、ホテル連絡を想像し、端末対応と設定を日本で済ませてから出発しましょう。